About the Project
Goal – 目標
一つの食器が、廃棄されることなくできる限り長く使い続けられる世の中を実現する。
Why – 目的
ニッコー陶磁器事業部では、サーキュラーエコノミー・シフトによるリスク・コスト削減と売上拡大・事業成長を目指しています。陶磁器の原料となる石や土は枯渇性資源であり、上質な資源は既に入手が難しくなってきています。食器においても、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄というリニア型のビジネスモデルから、資源を循環させるサーキュラー型のビジネスモデルへ転換する必要があると考えています。
How – 取り組み内容
食器そのものを売り切るという従来のモデルから脱却し、食器の機能をユーザーに継続的に販売する「Paas(Product as a Service)」モデルの実現に向けて、飲食店やホテルがニッコーのファインボーンチャイナをサブスクリプションでご利用いただけるサービスを展開します。食器の販売とは異なり、貸し出す食器の所有権はニッコーが持ち、ユーザーが食器を利用した後は回収し、リユース・リファービッシュ・リサイクルする仕組みを構築します。ユーザーにとっては、開店時に初期費用を抑えることができるメリットがあります。
ニッコーでは、お食事をするお客さまの一番近くにある「取分け皿(取り皿)」をこのサブスクサービスを利用して使っていただくことで、お店の料理の質を高め、お客さまの満足度向上に貢献していきます。
Challenges – 課題
・お客様のニーズに沿ったサービス設計
・回収した食器のリユース・リファービッシュ・リサイクル技術の確立
Progress – 進捗
2020年10月
企画開始
リユース・リファービッシュ・リサイクルの研究開発を開始
2020年12月
枚数が必要で費用をかけづらい取り皿から始めることを検討
レストラン1店舗にてテストマーケティングを開始
2021年4月
サービスモデルのブラッシュアップアイデアを検討
2021年7月
サービス開始。sarasub詳細ページを公開
Voice – 担当者の声
陶磁器事業部 国内営業部 吉川さん
サブスクリプションサービスを提供することで、これまでアプローチできなかったお客さまとも接点を持つことができるので、陶磁器事業部にとって非常に重要な事業開発だと思っています。また、はじめての事業開発で、経理上の処理や規約の作成など難しい部分もありますが、飲食店の皆さまに喜んでいただけるサービスになるように進めていきたいと思います。