現代社会の経済は、「リニアエコノミー(直線型経済)」と呼ばれる大量生産・大量消費・大量廃棄という一方通行の流れに沿って発展してきた。しかし、環境負荷の増大や資源の有限性を考慮すると、この仕組みを維持し続けることは難しい。
そこで近年は、資源をできるだけ長く循環・再利用し、廃棄物の発生を抑える「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」への移行が、世界的な潮流となっている。サーキュラーエコノミーとは、資源を持続可能な形で有効活用しながら廃棄物を最小限に抑え、循環させる経済モデルのこと。持続可能な社会を実現するために重要な考え方であるとともに、新しいビジネスモデルや雇用機会の創出など経済成長を促す点でも注目されている。
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近年、日本でも多くの企業がサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを進めている。そうしたなか、キッチン・ダイニング用品の企画・輸入・卸売を手がける「株式会社ワイ・ヨット」は、持続可能なライフサイクルの構築を目指す調理器具の循環型モデル施策として、「キッチンから始まる、サステナブルな選択」キャンペーンを企画。環境省が提唱する6月の「環境月間」にあわせ、6月1日から6月30日までの期間、ワイ・ヨット ストア 麻布台ヒルズ にて実施している。

今回のキャンペーンでは、役割を終えた古い鍋・フライパンの本体を店頭にて回収。その後は自社の物流センターへと集約し、専門の業者を通じて金属原料などに再資源化する。
金属製であればメーカーやブランドは問わず、破損や汚れがある状態でも回収可能だ。ただし、ホットプレートなどの電化製品や土鍋、食器類は対象外。また、蓋については単品ではなく本体とセットの場合のみ、回収依頼を受け付ける。
なお、法令に基づいた適正な運用を行うため、古物営業法に基づき、店頭にて「買取申込書 兼 承諾(同意)書」に必要事項(氏名・住所・職業・生年月日・身分証番号)を記入。身分証明書(運転免許証等)の提示と番号確認も必要だ。
今回、フライパンまたは鍋の回収1回につき、店内の対象商品1点が10%OFFとなるクーポンが発行される。クーポンは当日の買い物から利用できるが、適用範囲は店舗で確認してほしいとしている。

ワイ・ヨット ストア 麻布台ヒルズ
株式会社ワイ・ヨットは1949年の設立以来、キッチン・ダイニング用品を中心に、百貨店や専門店向けの上質な商品を取り扱う商社として成長してきた。主力のホールセール事業を含む5つの事業を柱に、幅広い客層に向けて新しいライフスタイルを提案。また、エシカルな商品の開発や導入、情報発信を行ったり、循環型・脱炭素社会への取り組みを展開したりと、環境に配慮した活動にも注力している。
同社が今回のキャンペーンを実施した背景には、3つの価値を創出する目的がある。
1つ目は、サーキュラーエコノミーの実現だ。不要になった調理器具を単なる廃棄物ではなく貴重な資源として捉え、回収・再資源化ルートを設定することで、廃棄物の削減と金属資源の循環を両立かつ促進する。
2つ目に、環境や人体への影響が世界的に懸念されている有機フッ素化合物のPFAS(ピーファス)からの脱却が挙げられる。ベルギーのブランド「グリーンパン」をはじめ、使う人にも地球にもやさしいPFASフリー調理器具を取り扱い、安心・安全な買い替えの選択肢を提示する。
そして3つ目が、サステナブルな顧客体験の向上。「新しいものを買う」という体験に「古いものを地球のために役立てる」というサイクルを紐づけ、顧客に心地よさと満足感を提供する。

同社は今後も、製品の企画・販売にとどまらず、使用後の回収やリサイクルまでを見据えた「循環型ビジネスモデル」の構築を加速させていく方針だ。
私たちはこれまで、「役目を終えたものは廃棄する」という行動を当たり前のものとして受け入れてきた。しかし、本当に廃棄以外の選択肢はないのか、一度立ち止まって考えてみることが重要ではないだろうか。モノの価値をできるだけ長く活かす視点を持つことこそ、サーキュラーエコノミー実現への第一歩となりそうだ。
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【参照サイト】ワイ・ヨット




















































