
私たちにとって学校は、生活に必要な知識や技術を身につけるのに重要な場所だ。すべての子どもに、公平で質の高い教育を受ける権利がある。
しかし、2022年に報告されたユネスコのデータによると、2021年において小学校に通えない子どもたちは約6700万人にのぼった。特にサハラ以南のアフリカ地域では、5人に1人の子どもが小学校に通えていないことが明らかになった。また、子どもたちが進学できるチャンスも限られており、世界全体でみると14%が中学校に通えず、30%は高校に通えないという。
SDGs4番目の目標である「質の高い教育をみんなに」を達成するためには、すべての子どもが安心して学校に通える環境作りが必要だろう。
そうしたなか、「ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社」が運営する「ザ・スクエアホテル銀座」では、アフリカ・ガーナの雇用・教育・健康といった社会課題に取り組むファッションブランド「CLOUDY(クラウディ)」と協力。ホテル開業5周年を記念して、期間限定のスペシャルコラボレーションルームを、2023年11月9日から2024年11月8日まで販売することを発表した。
この「ザ・スクエアホテル銀座 x CLOUDY スペシャルコラボレーションルーム」では、CLOUDYのオリジナルテキスタイルを採用。ベッドスローやクッション、ランプシェードなどにあしらわれた特別仕様のデザインが、アフリカ・ガーナならではの感性溢れる空間を演出。
今回、宿泊プランを利用すれば、先着順・数量限定特典として、スペシャルデザインのハンドタオル2枚を持ち帰ることができる。2023年11月9日より特設ページにて予約可能だ。
また、コラボレーションルームに置かれるスペシャルデザインのクッションカバーは、一般販売されるため、宿泊客以外でも購入が可能。数量限定で、価格は税込7,700円。
このクッションカバーの売上とコラボレーションルームの宿泊料金の一部が、ガーナの職業訓練所「CLOUDY CREATIVE ACADEMY」に寄付される。2023年7月に開校したCLOUDY CREATIVE ACADEMYは、世界で活躍できるクリエイターを育てることを目的とした職業訓練校だ。
さらに、ホテル1階のロビーにあるカフェ&バー「BUNDOZA」にて、CLOUDYデザインのテーブルウェアでコーヒーやスイーツを味わえる。こちらでは、BUNDOZAオリジナルブレンドコーヒーの収益の一部を、CLOUDYが運営するCLOUDY SCHOOLでの給食費として寄付する取り組みも実施。期間は2023年11月1日から12月31日まで。
CLOUDYのコンセプトは「曇りの日をきちんと楽しんで生きる」。アフリカ・ガーナに縫製工場を建設し、女性や障害のある人を中心に雇用している。アフリカンファブリックを使った商品を日本で販売し、売上の10%を、教育を軸としたアクションの費用として活用。アパレル事業とNPOの両方を自社で運営することで、外部の寄付だけに頼るのではない、持続可能な支援活動を目指している。
一方、ザ・スクエアホテル銀座は「人と街をつなぐスクエア」をコンセプトに掲げ、保護犬写真展の開催や、フェアトレードによるヴィーガンチョコレートを使用した、オリジナル豆乳チョコレートアイスクリームの開発・販売などサステナビリティに関する幅広い活動に注力してきた。
今回の、サステナブルな想いがつないだコラボレーション。日本にいる私たちにとって、遠くガーナで起きている雇用・教育・健康といった社会問題はイメージしにくいことかもしれない。今回紹介した宿泊プランのように、ホテルステイを楽しみつつ、こうした社会問題と向き合える取り組みは、ホテルにとってもゲストにとっても有意義なものといえそうだ。
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【参照サイト】 ザ・スクエアホテル銀座5周年記念/CLOUDYコラボレーションルーム|【公式】ザ・スクエアホテル銀座
【参照サイト】 CLOUDY公式通販サイト|クラウディ|DOYA
【参照サイト】 4.質の高い教育をみんなに | SDGsクラブ | 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)