オランダで設立されたプラントベースミートのスタートアップベンチャー「The Vegetarian Butcher」は、東京・池袋に展開するレストランを2021年8月にリニューアルオープンした。

ファストフード店が次々とプラントベースミートを使用したメニューの取り扱いを開始し、スーパーでも大豆ミートが販売されるなど、プラントベースミート市場は拡大が進む。株式会社ぐるなびが20代~60代のぐるなび会員1,000人を対象に行った調べによると、プラントベースミートの認知率は81.1%で、今後食べてみたいという人は過半数を超えていた。

そうしたなか、プラントベースミートを使用したハンバーガーなどを提供する株式会社ベジタリアンブッチャージャパンは2021年8月25日(水)に「The Vegetarian Butcher」をリニューアルオープンし、新たなサービスを開始した。

The Vegetarian Butcherは2011年にオランダで開業した世界初のプラントベースミートのレストランであり、2018年12月に食品・日用品大手のユニリーバが、市場の拡大を見越して同社を買収したことで注目を集めた。国内では2020年8月26日に東京・池袋にてグランドオープンした。

開業当初から同店で提供される商品は全てプラントベースミートを使用し、日本初のプラントベースミート専門の肉屋を併設、店内で水耕栽培した無農薬の野菜を料理として提供するなどもしていた。また、食べ残しの持ち帰りを積極的に促すTO GOや、日本のレストランで初めての試みであるフードシェアリングフリッジ(冷蔵庫)を設置し、来店客を巻き込む取り組みを行なっていた。

開業1年後の8月25日にリニューアルオープンし、廃棄予定の野菜で染められた生地を採用して作られたTシャツを購入できるアパレルショップを併設したほか、利用客にサステナブルな生活を継続してもらうことを目的としたサブスクリプションプランをスタートした。これは月額580円で飲食や商品購入の際に割引を受けられたり、サステナブルな情報を受け取れたりでき、登録費用の一部がNPO法人に寄付されるというものだ。

プラントベースミート専門店が登場したり、スーパーで手軽にプラントベースミートが購入できるようになったりと、消費者にとって動物性以外の「肉」は身近なものになってきた。飲食店においても、通常の肉料理メニューの他に、プラントベースミートを使用したメニューを提供することで、新たな顧客の獲得につながるかもしれない。

【参照サイト】The Vegetarian Butcher
【参照サイト】日本初!サステナブルを五感で体験する未来型レストラン!「The Vegetarian Butcher」がリニューアルOPEN!
【参照サイト】ぐるなびリサーチ部|代替肉に関する調査

table source 編集部
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