心身ともに健康に過ごすためには、睡眠の質が重要なポイントとなる。自宅の睡眠環境を整えて、毎日快適に過ごしたいという方も多いだろう。環境意識の浸透とともに、寝心地の良さだけでなくサステナブルな寝具であるかどうかを気にする消費者も増えている。ホテルや旅館としても、こだわりの寝具を提供することで他ホテルとの差別化をPRしたいところだ。
そうした需要に応え、寝具の製造販売を行う「フランスベッド株式会社」では、2023年5月19日より展開する最上位マットレス「THE FRANCEBED(ザ フランスベッド)」をサステナブル仕様にリニューアルした。
THE FRANCEBEDは、熟練の職人による完全受注生産で製造されている。「フランスベッドの技術を結集した最高級の寝心地」をコンセプトとする同社のマットレス。従来の品質へのこだわりはそのままに、環境に配慮した工夫が凝らされている。
今回のリニューアルでは、マットレスのメイン素材となる詰め物を切り替えた。海洋プラスチックごみ由来の再生ポリエステル綿や、環境に優しい製法で作られたテンセル繊維綿、焼却しても有害物質を出さずに土壌に還元できる100%天然ラテックスフォームなど、環境への負荷が少ない素材を採用している。
また、環境保全に役立つと認められた商品につけられるエコマーク認定も取得。サステナブルなマットレスとして、エシカル消費の促進を目指している。
さらに、スプリング入りマットレスが抱える廃棄問題について、サステナブルな視点からアプローチしているところも大きな特長だ。適正処理困難物に指定され、自治体によって処理方法が異なるマットレスに、1人でも分解、分別できる構造を導入。個人や業者がマットレスを廃棄する際、簡単に素材ごとに分けて処分できるように設計されている。廃棄物を適切に分別することで、処分に必要なエネルギーを削減するだけでなく、再資源化の後押しにもつながるだろう。
プラスチック循環法の施行を機に、サステナブルな取り組みを始めたホテルも多い。2022年1月の意識調査では、「環境に配慮している宿」について好印象を抱く旅行者が全体の71.1%にのぼった。海外ではサステナブルな「ヴィーガンホテル」として、食事をはじめ、客室の調度品や寝具、家具、アメニティーに動物性のものを使っていないホテルも注目され始めている。
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アメニティのような使い捨てプラスチック製品を減らすとともに、サステナビリティに特化した寝具を導入することで、利用者に対して他のホテルとの違いを明確にアピールできそうだ。
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