レストランやウエディングでの余剰食材を活用。ホテルの特製弁当をワンコインで販売

2019年、農林水産省は「食品リサイクル法」の基本方針において、「食品関連事業者から発生する事業系食品ロスを2000年度比で2030年度までに半減させる」ことを目標に掲げた。

飲食業界にとって食品ロスの削減が喫緊の課題となるなか、「ストリングスホテル 名古屋」では2022年11月14日より「“SDGs×STRINGS” ローストポーク弁当」の販売を開始する。同ホテルでは予約数によって、可能な限り食材仕入れをコントロールしているものの、やむを得ず余ってしまい廃棄しなければならない食材を弁当として有効活用するという。

販売は、廃棄をやむを得ない食材余剰が出た日限定。また提供数量も日により異なる。

  • 【場 所】1F / ニューヨークラウンジ前
  • 【料 金】 500円(消費税込)
  • 【販売日】 2022年11月14日(月)~
  • 【時 間】 17:00~19:00

 
結婚披露宴などホテル内レストランで使用しているエディブルフラワーやスプラウトが添えられ、ホテルならではの華やかな仕上がり。また、ローストポークは低温調理でしっとりとしており、表面は焼いてあるので香ばしさが特徴だという。

2021年04月27日の環境省の報告によると、日本で発生する食品廃棄物は年間約2,531万トン。このうち食品ロスは約600万トンと推計されており、1人当たりではお茶碗1杯分のごはんに相当する量が毎日捨てられている計算になる。

ホテルにとって、余剰食材の有効活用やサステナブルな取り組みのPRにつながる今回の企画。消費者にとっても、食品ロス削減に貢献しつつ手軽にホテルの味を楽しむことができる。両者にメリットのある取り組みだといえるだろう。こうした関係こそ、サステナビリティの“継続的な”取り組みにつながるのではないだろうか。

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【参照サイト】 レストラン・ウエディングなどの余剰食材を使用した、フードロス対策の特製弁当がワンコインで食べられる! 「“SDGs×STRINGS”ローストポーク弁当」販売
【参照サイト】 環境省:我が国の食品廃棄物等及び食品ロスの発生量の推計値(平成30年度)の公表について

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