スターバックスは2021年の今年、50周年を迎える。スターバックスは2030年までに炭素、水、廃棄物を50%削減するという目標を掲げており、水の使用料を2030年までに50%削減するカーボンニュートラルなグリーンコーヒーを開発している。さらにアースデーのあった4月には、1か月間かけて「プラネット・ポジティブ・イニシアティブ」を強化しており、ここではその具体的な取り組みを3点ご紹介する。
1.スターバックスアースマンス ゲーム
スターバックスアースマンス ゲームは1日2回、スターバックスのアプリ内で挑戦できるゲームだ。「Choice & Chance」というゲームでは使い捨てプラスチックストローを断ったり肉製品・非乳製品のカスタマイズを注文したりすることで商品を獲得できるチャンスを得られる仕組みとなっている。この商品も電動自転車やスターバックスの非乳製品といった環境に配慮したラインナップになっている。
「Play & Plant」というゲームでは、プレイヤーがあるレベルをクリアすると、25万本の木を寄付する植林プロジェクトの中から投票する権利を与えられる。例えば、生物多様性を守る樹木の植樹や、森林火災が起こった場所での植樹、きれいな水の供給を目的とした植樹といったプロジェクトから選ばれる。
2.スターバックスオデッセイブレンドコーヒー
西ジャワ、ルワンダ、ペルーから調達されたコーヒー豆のブレンドを発表した。使われているコーヒー豆は水の使用量を最大80%削減・二酸化炭素排出の削減を実現している。パッケージにはQRコードが印刷されており、スターバックスのトレーサビリティ(流通経路)を知ることができるのだ。
3.持ち帰り専用商品
持ち帰り専用のホットカップ・コールドカップ、100%リサイクルPETから作られたトートバックをスターバックスの店舗にて購入できる。デザインによっては4月のみの販売だが、通年で購入可能なコレクションもある。
- 再生プラスチックタンブラー:
100%再生プラスチック使用(25%は家庭用使用済みプラスチック・75%は産業用リサイクルプラスチック) - 蓋つきステンレスタンブラー:
100%リサイクルポリ使用(25%は家庭用使用済みプラスチック・75%は産業用リサイクルプラスチック) - リサイクルガラスウォーターボトル:100%家庭用使用済みガラス使用
- リサイクルガラスコールドカップ:100%家庭用使用済みガラス使用
スターバックスの事例のユニークな点は、ゲームの要素やデザインの工夫でサステナビリティに興味があろうとなかろうと、どんな人にも理解しやすく、手に取りやすい形でサステナビリティに関われることだ。コーヒーが好きな人にも、スターバックスブランドが好きな人にも、エシカルな消費をしたい人にも、より多くの人に開かれたスターバックスとしての大きな一歩だ。
【参照記事】Celebrate Planet Earth with New Starbucks Earth Month Game, Odyssey Blend, and Merchandise