札幌プリンスホテル、持続可能な農業を実現するための認証付きのイチゴをスイーツに

2022年の「第39回 ユーキャン新語・流行語大賞」の候補に選ばれた「ヌン活」。「アフタヌーンティー活動」を略した言葉であるヌン活は、ホテルやレストランでアフターヌーンティーメニューを楽しむことを指す。最近では、さまざまなホテルを巡り、インスタグラムをはじめとするSNSに「#ヌン活」というハッシュタグをつけて写真や感想をアップしている人も多い。

新型コロナウィルスの流行により、観光やアルコール類の提供に制限がかかることで多くのホテルが影響を受けることになった。そうしたコロナ禍において、新たな集客の要としてアフタヌーンティーメニューの開発に注力するホテルが増えている。

さまざまなアフタヌーンティーメニューがあるなかで、「札幌プリンスホテル」は持続可能な農業を実現するための認証付きのイチゴをメニューに取り入れている。ホテル最上階「スカイラウンジ トップ オブ プリンス」にて、2022年12月31日から3月31日までの期間限定で提供されるイチゴの「天空のアフタヌーンプレート」と「シメパフェ」のうち、パフェに使われる自家製苺シャーベットには、「ASIAGAP認証」を受けている冷凍イチゴを採用している。

ASIAGAP認証とは、日本およびアジアの農場に向けて、安全な農産物の生産、環境に配慮した農業、農業生産者の安全と人権の尊重、適切な販売管理を実現するための認証だ。食品安全の要素のなかには、食品防御や食品偽装防止も含まれており、基準をもとに第三者機関の審査により確認される。また、審査ではサンプリングにより非通知審査が行われる場合もあるという。ASIAGAP認証が農場に導入されることにより、持続可能な農業形態を確立するとともに、消費者や食品業者の信頼を確保できるようになる。

札幌プリンスホテルでは、2022年12月販売のクリスマスケーキ「雪の花2022」にもASIAGAP認証のイチゴを、チョコレートのケーキにはカカオ・トレース認証品のチョコレートを使用している。この、カカオ・トレース認証はカカオ生産者の栽培技術を支援し、売上の一部をカカオ生産者やカカオ農村に還元するプログラムだ。近年、環境に配慮されたさまざまな食材があるなかで、サステナビリティの判断が難しい場合もあるが、まずは第三者機関の審査による認証を取得した食材を選ぶというのもひとつの方法だ。

華やかなアフタヌーンメニューやパフェ、ケーキなど「SNS映え」のするメニューにサステナブルな要素を盛り込むことで、ホテルやレストランの環境配慮の取り組みの情報拡散も期待できそうだ。

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【まとめ】飲食店が持続可能な調達をする際に知っておきたい認証制度

【参照サイト】 【札幌プリンスホテル】寒い季節がもっとも美味しい「苺」をふんだんに使用した「天空のアフタヌーンプレート」・「シメパフェ」を販売
【参照サイト】 【札幌プリンスホテル】サステナブルな材料を使用したクリスマスケーキを販売
【参照サイト】 ASIAGAPについて

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