米国・ニューヨーク発のハンバーガーショップチェーンのシェイクシャックは3月3日、Restore Foodwareとの提携によりカーボンネガティブな新素材 「AirCarbon®」から作られたストローと食器類を米国内の一部店舗で試験導入すると発表した。

Restore FoodwareはAirCarbon®を開発している米Newlight Technologiesが2020年にローンチした世界初のリジェネラティブ(環境再生型)なフードウェアブランドだ。

AirCarbon®は、石油ではなく温室効果ガスから作られた生分解性の自然素材で、製造工程において大気中のCO2を削減し、カーボンネガティブを実現する。合成プラスチックを一切含まず、植物由来でもないため農業による土壌への悪影響もない。また、海洋ではセルロースよりも早い速度で分解されるため海洋汚染にもつながらず、第三者機関のSCS Global ServicesおよびCarbon Trustからカーボンネガティブ認証も受けている。

このAirCarbon®から作られたストローや食器類は耐久性が高くリユース可能で、洗浄機にもかけられるほか、温かい食べ物、冷たい食べ物のいずれにも活用できる。

シェイクシャックは、カリフォルニア、ニューヨーク、フロリダ、そして今春オープン予定のサンタモニカの4地域の店舗でAirCarbon®由来の食器類とストローを提供する。また、同社はサンディエゴからシアトルまでの西海岸において、プラスチック製にかわる100%リユース・リサイクル可能なアルミニウム製のウォーターボトルを提供予定だ。

使えば使うほど大気中のCO2が削減され、環境が再生されるストローと食器。脱プラスチックやサステナビリティを推進したい飲食店にとっては理想的なアイテムだ。今後さらに普及が進むことを期待したい。

【参照記事】Stand For Something Good: We’re Joining Forces with Restore Foodware to Pilot Sustainable Cutlery and Straws
【参照サイト】Restore Foodware

table source 編集部
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