2025年06月27日、政府が最新の食品ロスの発生量の推計値を公表した。2023年度の食品ロスの発生量は約464万トンと推計されており、うち家庭系約233万トン、事業系約231万トン。前年度比で約8万トンの減少だったという。
食品ロスに関しては、SDGs(持続可能な開発目標)のターゲットの一つとして、2030年までに世界全体で一人あたりの食料廃棄量を半減させることが掲げられている。
国内では、今年3月に閣議決定された、「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針」において、家庭系食品ロスについては2000年度比で2030年度までに半減、事業系食品ロスについては2000年度比で2030年度までに60%削減することの目標が定められており、これらの削減目標の達成を目指し、総合的に取り組みを推進することが宣言されている。
食品ロスの発生量が徐々に減っているとはいえ、上記の目標を達成するにはさらなる加速が不可欠だ。そのためには、あらゆる分野を超えて多くの人が当事者意識を持って取り組む必要があるだろう。

そうした取り組みのひとつとして環境省や消費者庁、農林水産省が推奨しているのが「mottECO(モッテコ)」だ。mottECOは、飲食店での食品ロス削減を推進するために、料理を食べ切れなかった来店客が希望した場合に、環境に配慮した認証紙製を使用した容器を配布する食品ロス削減アクションだ。
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2025年7月1日には、日本ホテル株式会社が運営する「ホテルメトロポリタン エドモント」にて、mottECOを基点とした食品ロス削減の啓発イベントが行われた。

イベントは、「~食べ残しをなくそう!~ 食品ロス削減 『mottECO(モッテコ)FESTA 2025』」と題し、同ホテルも参加する産官学民アライアンス「mottECO普及コンソーシアム」が主催。消費者庁、環境省、農林水産省、厚生労働省、一般社団法人日本ホテル協会が後援をしており、当日の来場者数は約580名にものぼったという。

浅尾 慶一郎 環境大臣、小泉 進次郎 農林水産大臣からビデオメッセージが寄せられた
イベントには多くの企業・団体・関係省庁などが一堂に会し、食品ロス削減をテーマとした講演会、関係省庁・有識者・事業者などによるパネルディスカッションが行われた。
パネルディスカッションの会場では、環境大臣 浅尾 慶一郎氏、農林水産大臣 小泉 進次郎氏からビデオメッセージにて「mottECOの取り組みの意義」や「1,500店舗、100トンの食品ロス削減を今年度の目標に活動する、mottECO普及コンソーシアムの輪が広がることへの期待」などのメッセージが発信された。

展示ブース

もったいないメニュー試食コーナー
また、会場には43団体による展示ブースが設置され、食品ロス削減を中心にした環境活動などの最新の活動事例が紹介されていた。
その他にも、食品ロス削減を心がけて調理した、ホテルメトロポリタン エドモントのオリジナルメニュー(和食・洋食・デザート)「もったいないメニュー」の試食会、フードドライブなども実施。
当日の様子について、mottECO FESTA 2025 実行委員長である日本ホテル株式会社 顧問 エグゼクティブアドバイザー/SDGs担当の松田秀明氏は、「2023年の第1回は約400名、昨年の第2回は約540名、そして第3回となる本年は約580名と、回を重ねるごとに多くの方にご来場いただき、食品ロスに対する関心の高まりを強く実感しております。会場内は、食品ロス削減に向けた産官学民そして消費者の熱気にあふれており、このテーマが社会全体の課題として広がりを見せていることを改めて感じました。」と、プレスリリースのなかでその盛況ぶりを伝えている。

今回のイベントには、ホテルや省庁をはじめ、自治体や大学、外食・食品産業、メディア、メーカーなど、さまざまな分野の関係者が参加・来場した。それぞれの業界で得た食品ロス削減に向けた知見や取り組みを共有し、連携の可能性を広げる貴重な機会になったことだろう。
こうした立場を超えた協働によって、社会全体での課題解決に向けた動きを加速させることができそうだ。
【参考サイト】【日本ホテル㈱】《イベントレポート》“食べ物を捨てない社会をともにつくる” 食品ロス削減の啓発イベント「mottECO FESTA(モッテコ フェスタ)2025」開催報告
【参考サイト】環境省:我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和5年度)の公表について




















































