日本でも最近、アーモンドミルクやココナッツミルク、マカダミアミルクといった牛乳の代替品が脚光を浴びつつある。牛乳を飲んで腹痛や下痢などを起こす乳糖不耐症の人は日本で約25%いるといわれており、また、温室効果はCO2の25倍と言われる、牛が出すメタンガスを懸念して牛乳の代替品を選ぶ人もいる。

スターバックスコーヒージャパンではドリンクを注文する際、通常の牛乳を無脂肪牛乳、低脂肪牛乳、豆乳に変更することができたが、昨年からアーモンドミルクやオーツミルクにも変更できるようになった。キッコーマン豆乳は、マカダミアミルクを発売した。

ニュージーランドのヨーグルトメーカーRaglan Food Co.は、ココナッツミルクを使ったヨーグルトを製造・販売する。ヨーグルトだけでプレーン、ボイセンベリー(木いちごの一種)、ブルーベリー、パッションフルーツ、バニラビーンズの5種類が展開されている。もちろんすべてプラントベースで、プロバイオティクスとビタミンが豊富に含まれているという。ココナッツはインドネシアで栽培されたもので、農薬を使用していない。

もう一つの特徴は、カーボンゼロを達成し、B Corporationも取得したことだ。現在このヨーグルトはニュージーランド国内と香港、シンガポール、中国本土の販売代理店に出荷されているが、製造したヨーグルトを輸送する際など、海上輸送に頼らざるを得ず、二酸化炭素(CO2)を排出してしまう。そこで、カーボンクレジットを購入することで排出したCO2を相殺し、カーボンゼロを達成した。さらに、2,143本以上の木を植えたり、慈善団体への寄付や100万ピースの海洋プラごみ拾いの活動などにも力を入れている。

商品を買うことは投票だと言われるが、環境・社会への寄付や海洋プラスチックへの取り組みなど、サステナビリティに寄与する多様な団体にアクセスできる、そんなメーカーに投票したいものだ。

【参照サイト】Raglan Food Co.

table source 編集部
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