
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、テイクアウト需要が高まっている。そこで問題となっているのが使い捨てプラスチックだ。プラスチックは、私たちの普段の生活から出たプラスチックが海に流れ着いたり、直接海や川に捨てられたりして、最終的に海洋をただようプラスチックごみとなる。そうした海洋プラスチックは海洋環境の生態系を悪化させる。環境省によると、世界全体では毎年少なくとも800万トンものプラスチックが海に流出しており、2050年までには魚の重量を上回る計算になるという。
そうした中、2021年6月、使い捨てプラスチックなどの削減を目指す「プラスチック資源循環促進法」が成立した。政府は飲食店に対し、プラスチック製の使い捨てスプーンやストローの削減を義務付け、有料化または紙製や木製へ変更するなど対策を求めている。
飲食店や小売店、コンビニ各社が対応にせまられており、コンビニチェーンの大手、セブン&アイ・ホールディングスは、環境省と連携して使い捨てスプーンやフォークを辞退した客に対し、ポイント付与をする実証実験を開始した。また、飲食店では、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社がシリコーンゴム製のストローとケースのセットや磁器製のスプーンなどの販売を3月からスタートさせ、顧客にマイストローやマイカトラリーの持参を促している。
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レジ袋の有料化から一年が経過した。環境省は「1週間、レジ袋を使わない人を6割にすること」を目標としたキャンペーンを実施しており、2020年11月末時点で71.9%と目標を達成することができたという。今回の法律が消費者の意識にさらなる変化をもたらすことを期待したい。
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【参照サイト】海洋ごみとマイクロプラスチックに関する環境省の取組
【参照サイト】庁舎内の店舗におけるプラスチック製カトラリーの削減に向けた実証実験について
【参照サイト】スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社|プレスリリース