
健康志向や環境配慮、アニマルウェルフェアなどの観点から、プラントベース(植物性)フードの需要が高まっている。外食産業においてもプラントベースフードを提供する飲食店が増えており、世界最大級のベジタリアン・ヴィーガンレストラン検索アプリ「Happy Cow」には、2022年2月現在、日本のレストランだけでも2735軒もの店舗が掲載されている。
そうしたなか、世界有数の食品メーカー、クラフト・ハインツの日本法人であるハインツ日本株式会は肉類を一切使用しない植物性の原材料を使った業務用プラントベース商品3品を2022年3月1日に発売すると発表した。
今回発売されるのは、同社の主力商品であるデミグラスソースとホワイトソースをプラントベースにした「プラントベース デミグラスソース」と「プラントベース ホワイトソース」。そして、ひよこ豆ベースの中東風揚げ物料理の冷凍食品「ファラフェル」だ。3品ともにNPO法人ベジプロジェクトジャパンが定めるヴィーガン認証を取得しているという。
「プラントベース デミグラスソース」は、赤ワインと野菜のだしを旨みのもとにした深いコクがあり、「プラントベース ホワイトソース」は、まろやかな豆乳のコクを生かした優しい味わいが特徴だ。「ファラフェル」は、ひよこ豆をベースに マッシュポテトを加えてスパイスを効かせており、揚げてそのまま、またはサラダなどのトッピングにも最適だという。

ハインツ業務用サイトで紹介されているプラントベースレシピ
物足りなさを感じがちなプラントベースメニューには、ソースでしっかりとコクや味わいを出したいところだ。飲食店の場合、ソースから手作りするというケースも多いが、一般的に、デミグラスソースは牛肉と野菜をじっくり煮込んだスープをベースに作られる。ホワイトソースには牛乳が不可欠だ。今回のハインツのような商品を使うことで、これまで細部までプラントベースにこだわることがハードルになっていた飲食店も、プラントベースメニュー開発に挑戦しやすくなるのではないだろうか。
【参照サイト】肉なしで旨味凝縮、コク深いデミグラスソースがプラントベースに 日本の洋食文化発展を支えたソースなどおいしさそのまま軽やかな味わいに進化 業務用プラントベース3品 3月1日新発売
【参照サイト】業務用商品|ハインツ
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