今、世界で栄養失調や貧困に直面している慢性飢餓人口は、2022年時点で約8億4,200万人と、2014年以降増加に転じている。慢性飢餓人口の約8割は開発途上国の農村部に暮らし、1日当たり1.90ドル以下で生活する貧困層。そのうち約6割が農業従事者であり、さらにその9割が小規模農家だ。小規模農家が食料を安定的に生産供給し、生計を立てられるようにすることは急務と考えられている。
一方で、世界人口の増加や気候変動による課題などから、各国の政府は家族経営などの小規模農家への支援の重要性を認識するようになり、農村生活の改善や持続可能な自然資源管理のための効果的な方法を探っている。
そうした課題があるなか、「アールビー・エコー株式会社」が運営するウェブサイト「Reci BASE」は 2022年10月3日より、プラタノの良さを伝える目的で、エクアドル大使館商務部の全面サポートのもとエクアドル産調理用バナナ「プラタノ」の掲載を開始した。
プラタノとは、南米など熱帯地域で生産されている調理用バナナの総称。生ではなく加熱調理用として栽培されたもので、主食として食べる国もあるという。現在、プラタノの輸出先としてもっとも多いのは約7割のアメリカ、次いでEU諸国だ。グルテンフリー食品として、健康志向の人々からのニーズが高い。
またプラタノは、小規模農家の支援に繋がるサステナブルな食材でもある。エクアドルの農家組合では、小規模農家への技術支援や必要備品の配布などの援助や、地域の教育・医療施設の創設にも取り組んでおり、プラタノを食べることでそうした取り組みに貢献することができる。
プラタノの味は、早熟な青色のものはジャガイモに似ており、フルーツというより主食に近く、肉や魚などとの相性も抜群だという。揚げ、茹で、蒸し、炒めなどさまざまな調理法で楽しめるのも魅力だ。ほかにも、従来のバナナよりビタミンCやカリウムなど栄養価が高く、熟すほど甘みが増し味の変化が楽しめるなどの特徴がある。
プラタノを様々な調理法で試してみたい場合は着払いの送料のみで、エクアドル大使館にサンプルを依頼することができる。
【サンプル依頼サイト】Reci BASE
プラタノがより多くの飲食業界や関係者に周知されることで、エクアドルバナナのブランド力を高めることに繋がることはもちろん、プラタノの需要が高まることで生産者は持続可能な農作が可能となるだろう。世界的に深刻化が進む、飢餓問題の解決に貢献する手段のひとつとして、プラタノを活用したメニューの導入を検討してみてはいかがだろうか。
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