地球温暖化や海洋汚染、森林破壊など、年々顕在化する諸課題を解決するためには、持続可能な経済システム「サーキュラーエコノミー」への移行が必須とも言える。実現に向け、各々の取り組みだけでなく、サプライチェーン全体が連携し、循環型のビジネスモデルへ転換していくことが求められている。

世間の地球環境問題への危機意識も高まっており、株式会社クロス・マーケティングによる2021年の「環境についての意識に関する調査」では、回答者の7割が「危機意識あり」と回答した。

そうしたなか、経済産業省関東経済産業局、農林水産省及び中小企業基盤整備機構関東本部は、食関連分野におけるオープンイノベーションの促進を目的として、2022年9月21日、「食関連分野オープンイノベーション・チャレンジピッチ」を開催する。

食関連分野のパートナーを探索したい大手企業と、優れた技術・サービスを有する地域企業・スタートアップ企業等が共創し、新事業創造を実現する機会を提供する今回のイベント。高い環境意識を持ち、具体的な取り組みを進めている計8社の企業が登壇し、食関連分野を取り巻く諸課題の解決に向けたニーズを発信する。

【概要】
日時:2022年9月21日13時30分~16時30分
開催方法:オンライン
対象:自治体、支援機関、地域金融機関、大学、研究機関、VC、地域企業、スタートアップ等
参加方法:経済産業省 関東経済産業局 公式ページ申し込み

2015年9月の国連サミットで採択された、持続可能な開発目標「SDGs」の8番目の目標「働きがいも経済成長も」に、「生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性及びイノベーションを支援する開発重視型の政策を促進するとともに、金融サービスへのアクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する。」がある。

また、12番目の目標「つかう責任 つくる責任」では、「2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。」「雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。」が挙げられている。

今回のイベントは、こうしたSDGsの目標達成に貢献し、一連のバリューチェーンが連携して環境課題に取り組む仕組みの構築にもつながる。経済産業省関東経済産業局や農林水産省、中小企業基盤整備機構関東本部といった公的機関が主導していることからも、取り組みの重要度が伺える。さまざまな環境課題が要因となり、従来の豊かな食の存続が危ぶまれる今、食の未来を守る取り組みの第一歩として、こうしたイベントに参加してみてはいかがだろうか。

【関連記事】

地域と共生する!レストランのサステナビリティとは?石川・輪島編【イベントレポ】

【参照サイト】経済産業省関東経済産業局:食関連分野オープンイノベーション・チャレンジピッチを開催!

table source 編集部
table source 編集部
table source 編集部では、サステナビリティやサーキュラーエコノミー(循環経済)に取り組みたいレストランやホテル、食にまつわるお仕事をされている皆様に向けて、国内外の最新ニュース、コラム、インタビュー取材記事などを発信しています。
Share
This