
持続可能な開発目標であるSDGsの取り組みの推進とともに、サステナビリティの重要性が多くの飲食店やレストランでも認識されはじめている。なかでも、国内の地域で生産された農林水産物を、生産された地域内で消費する取り組みである「地産地消」は、輸送におけるCO2の削減や食品ロス削減、顧客満足度の向上などさまざまな効果が期待できる。
2020年に楽天株式会社の行った調査では、約60%の人が「食品の地産地消を意識している」と回答している。地産地消について感じるメリットについては「食材が新鮮で美味しい」(72.1%)、「自分が住む地域への貢献になる」(60.5%)、「生産者が分かるため安心感がある」(56.7%)といった声が上位に。また、18.5%の人は「環境に優しい」というメリットをあげている。
すでに多くのホテルやレストランで地産地消の食材の調達やメニュー開発がはじまっているが、その多くは店舗の近隣に生産者がいるからこそ実現している。
一方で、農地が限られ、生産者の少ない“都心”で地産地消を実現することに難しさを感じている人も多いのではないだろうか。総務省統計局によると、国土の約12%が耕地として使われている日本において、東京都の耕地率は3.0%と全国で最も少ない。農家数も同様に、47都道府県で最も少ないことが分かっている。
そうしたなか、老舗洋食器メーカーのニッコー株式会社は「to TABLE〜東京で取り組む 地産地消〜」と題して東京都で生産されている農薬・化学肥料不使用の野菜を紹介するイベントを、2022年7月20日に開催する。会場は、東京都渋谷区富ヶ谷にあるニッコーの東京ショールームに併設されているイベント&キッチンスペース。
イベントでは、神楽坂の農業ベンチャー企業「株式会社アグリコネクト」の東京都日の出町の農場で作られた農薬・化学肥料不使用の「日の出野菜」を紹介。試食の他、生産者による野菜の説明や農業体験についても話を聞くことができる。
また、化学調味料無添加にこだわり、安全で且つ健康的な食材と調理法にこだわる「株式会社 イタリアンイノベーションクッチーナ」による、日の出野菜を使った調理実演と試食も実施予定。

協力:株式会社アグリコネクト

協力:株式会社 イタリアンイノベーションクッチーナ
「to TABLE〜東京で取り組む 地産地消〜」
【会場】ニッコー株式会社/東京オフィスB1 〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1丁目15-12
【日 時】2022 年7月20日 水曜日 13:00~16:00 (入退出自由/無料)
イベントの参加費は無料で、イベント時間内であれば自由に入退場することができるため、気軽に立ち寄ることができそうだ。
冒頭でも触れた通り、消費者の地産地消への意識は着実に高まっており、都内の飲食店にとっても避けては通れない課題だ。こうしたイベントに参加するなど、まずは手軽にできることから始めてみてはいかがだろうか。
【参照サイト】 <全国47都道府県、4,700名を対象に「ご当地食品とチーズに関する調査」を実施>おうち時間が増えた今、食品の「地産地消」を意識している人は約6割。ご当地食品を最も頻繁に食べている都道府県は新潟県
【参照サイト】 総務省統計局:都道府県別耕地面積/都道府県別総農家数
【関連サイト】 ニッコー株式会社公式サイト