ホテルニューオータニは、ホテル館内の生ごみに由来する有機堆肥で育てた梨を使用した新作カクテル「Re.Pear」を2021年9月1日(水)〜11月30日(火)まで館内のレストランで販売することを発表した。
1479室、37のレストラン、33の宴会場を備えるホテルニューオータニ東京。株式会社ニュー・オータニによると館内から毎日約5トンの食品残渣(生ごみ)が出るという。かつては生ごみを廃棄していたが、食品ロス削減のため、1999年に館内地下に「コンポストプラント」を導入した。
今では毎日ホテル全館で出る生ごみをコンポストプラントで100%有機堆肥へと変えている。また、そうしてできた堆肥を契約農家で使ってもらい、その土でできた収穫物をホテルで使用するという循環型リサイクルシステムを構築している。
そうしたなか、同ホテルは2021年9月1日(水)よりコンポストプラントでつくられた有機堆肥で栽培された和梨を使用した新作カクテル「Re.Pear」を販売すると発表した。これは、カクテルを通してSDGsに取り組む「サステナブルカクテルシリーズ」の第三弾で11月30日(火)までホテル内のBar Capri、コーヒーショップ SATSUKI、ルームサービスにて提供される。
「Re.Pear」は一杯につき1/2もの和梨を使用しているため、和梨の風味や甘味が引き出され、口当たりの良い梨の食感も味わえる。月ごとに旬の梨を収穫してカクテルにするため、品種の違いを楽しむことも可能だ。手掛けるのは、世界最大級のバーテンダーコンペティション「ディアジオワールドクラス2019」で部門優勝を勝ち取った、バーカプリマネジャーの吉田 宏樹氏。「サステナブルカクテルシリーズ」の作品を通してSDGsに積極的に取り組んでいる。
「サステナブルカクテルシリーズ」第一弾の「Re. Clear」では、「Re.Pear」と同様にコンポストで栽培したトマトを使用。また、第二弾「Loss “ZERO”」では、100%ジュースで使用されるオレンジやレモン、ライムなどの果汁を搾り取った後に残る皮の部分を使用し、通常では廃棄される食材に息を吹き込んだ。さまざまな手法でサステナブルなカクテルを誕生させるニューオータニ東京の次回作にも注目したい。
【参照サイト】ホテルニューオータニ東京|プレスリリース
【参照サイト】ホテルニューオータニ東京|バー カプリ