2021年5月26日、非営利型一般社団法人Social Innovation Japanの運営する無料給水プラットフォーム「mymizu」は、給水パートナーとして登録する店舗や企業が1,000社を超えたことを発表した。
無料で給水できる場所と人々を繋げているmymizuは、「給水パートナー」と呼ばれる無料給水所に登録している店舗にマイボトルを持参することで、外出中どこにいても無料で飲み水が給水できるプロジェクトだ。利用者はmymizuのアプリを使い、世界中20万箇所の給水場所を探すことができる。結果として、使い捨てプラスチックの消費を減らすだけでなく、水分補給を通して人々の健康を守ることにも繋げている。
2019年の開始以降、家族経営の小規模事業者から、アウディジャパンやイケア・ジャパンをはじめとした大手企業までのカフェやレストラン、ホテル、ショップなどの店舗や企業が給水パートナーとして登録。給水パートナーの登録申請は、mymizu公式サイトのオンラインフォームより無料で行うことが可能だ。
給水パートナーとして登録しているレストラン la clarté のオーナーシェフ松下ひかり氏はプレスリリースの中で「今では毎日のように耳にするSDGsやサステナブルですが、言葉にするとなんだか難しくて、遠い事他人事のような感覚になってしまいます。出来ることから取り組もう!そう決めた時に出会ったのがmymizuでした。ご来店くださったお客さまにとって自然な形で持続可能な社会を意識する場となりました。ペットボトル削減、脱プラスチック、フードロス、微力ではありますが当店の活動がミシュランの目にとまり、2021グリーンスターをいただけた事に繋がりました。」と、その経験を語っている。
PETボトルリサイクル推進協議会の調べによると2019年度には236億本ものペットボトルが出荷され、回収量は66万5千トンにものぼるという。ペットボトルはリサイクル率の高い素材として知られているとはいえ、更なる環境負荷の削減を実現するためには、リサイクル率を高めるのと同時にそもそもの消費量削減にも取り組まなければいけない。
mymizuは、この給水パートナーのネットワークを今年末までに2,000以上、2022年までに5,000以上に拡大する予定だという。何から取り組みめばよいか迷っている方は、まずmymizuの給水パートナーに登録することからはじめてみてはいかがだろうか。
【参照サイト】1,000社を超えるサステナブルなお店や企業がプラスチックごみの削減のためにmymizuプラットフォームの給水パートナーに!
【参照サイト】プラスチックを取り巻く国内外の状況