日本では少子高齢化に伴い人口が減少する一方、ライフスタイルは多様化しており、働くということについて社会全体で見直す必要が生じている。
一人ひとりがニーズに応じた働き方を選択でき、豊かで健康的な生活を送れるようにするためには、政府と企業が主体となって働き方改革を進める姿勢が重要だ。例えば企業には、投資やイノベーションを通じて生産性向上を目指すとともに、従業員のウェルビーイングに着目して仕事に対する意欲や個々の能力を発揮できる環境作りが求められるだろう。

そうしたなか、「日清丸紅飼料株式会社」の総合研究所において、東京理科大学発のスタートアップである「株式会社イノフィス」が製造販売するアシストスーツ4台が2025年3月に導入された。
日清丸紅飼料株式会社の研究所は飼料の研究・改良・品質検査を担う専門機関であり、現場では20〜30kgの重量物を日常的に取り扱っている。そのため腰痛を訴える職員が多く、女性従業員が増加している状況も考慮すると、職場全体の負担をいかに軽減するかが大きな課題となっていた。

そこで根本的な腰痛対策として取り入れられたのが、株式会社イノフィスの「マッスルスーツSoft-Power®(ソフトパワー)」3台と「マッスルスーツEvery®(エブリィ)」1台だ。
マッスルスーツEvery®は、中腰の姿勢を保持したり、人や重い物を持ち上げたりする作業時に腰の負担を低減するアシストスーツ。電力ではなく圧縮空気によって人工筋肉を動かす仕組みで、製造業から農業、介護、物流、建設に至るまで幅広い現場作業で利用できる。
もう1つのマッスルスーツSoft-Power®では、シリーズで培った人工筋肉のアシスト技術をサポーターの背面部に組み込み、補助力を強化。衣服のようなフィット感で、腰に負担のかかる動作をしなやかにアシストする。
今回、日清丸紅飼料株式会社が製品のトライアルを実施したところ、現場からは「翌日の疲労感が違う」「体の重さを感じにくく、自然に動く実感がある」といった好意的な声が寄せられた。現在、同社ではマッスルスーツの着用対象を一部の従業員のみとしているが、今後はさらなる導入拡大も検討しているという。

日清丸紅飼料株式会社は、畜産および水産向けの最適な飼料設計や、製造・農場・養殖事業者向けの課題解決支援を行っており、日本の食を支える重要な役割を担っている企業だ。
イノフィスのアシストスーツは日清丸紅飼料以外でも、酒造での米や酒粕などの持ち運びや定置網漁の船上作業、牧場、飲料水メーカーなどの現場でも導入されているという。
アシストスーツのようなテクノロジーを活用して労働環境を整え、ウェルビーイングの向上に努めることは、企業や従業員にとってのメリットにとどまらず、持続可能な食品業界の実現に貢献するだろう。
【参照サイト】日清丸紅飼料株式会社 総合研究所に、アシストスーツ導入
【参照サイト】日清丸紅飼料株式会社
【参照サイト】株式会社イノフィス




















































