2021年3月に閣議決定された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(プラスチック資源循環法)が、2022年4月から施行されている。削減すべきとされる特定プラスチック使用製品の12品目には、歯ブラシやクシ、シャワーキャップなど、ホテルや旅館で使用されるアメニティグッズも含まれる。多くのホテルがそれぞれの対応策を講じるなか、今回対象となった12品目以外のプラスチック使用製品の削減にも注目が集まっている。
そうしたなか、日本発のサステナブルブランド「MiYO Organic(ミヨオーガニック)」を運営する株式会社豊和は、プラスチック使用量を約98%削減した「歯磨きペーパー」の予約販売を開始した。4月1日より、ホテルアメニティ向けアイテムから先行して予約を受け付けている。
従来の歯磨き粉は、中身の劣化や固まってしまうのを防ぐために、プラスチックやアルミの容器に入っている。そうした歯磨き粉がホテルアメニティとして提供され、中身の残ったまま毎日大量に廃棄される。同社では、そうした状況を解決するため、ペーパー状の歯磨き粉を開発。パッケージを紙製にし、内側に薄いポリエチレンを張り合わせることでプラスチック使用量を98%削減することに成功した。同時に、従来の歯磨き粉に比べて軽量化されたことで、輸送時のCO2削減にもつながる。
【歯磨きペーパー™】
- 価格:80円(税抜) ※宿泊施設向けの価格は要相談
- 味:ミント味
- 本体サイズ:外装/縦700x横700mm 、製品/縦16x横23mm
- 外装素材:紙
- 内容:4枚入
- 重量:約0.5g(包装+歯磨きペーパー4枚)
リサーチ&マーケティング支援を行う株式会社ネオマーケティングでは、消費者が「地球環境の保全のために買いたいと思う商品やサービスについて重要だと思うこと」を調査している。この調査によると、「自分にとっての価値:商品やサービスが自分にとっての価値や魅力があること」がトップで60.1%、それに次いで「企業の信頼性:それらを提供する企業の信頼があること」が57.9%となり、「値段は今まで通り:従来通りの価格帯で買うこと」よりも高い値となっている。消費者は商品やサービスの価格が変わらないことよりも、魅力や企業の信頼をやや重要視するということが分かる。お客さまが実際に手にとって使用するアイテムをサステナブルなものに置き換えることで、ホテルの信頼性を高める効果もありそうだ。
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