サバといえば、日本でも馴染みのある魚介類のひとつではないだろうか。しかし、専門家たちの意見では、サバの資源量は今や“限界点”に近づいているという。
イギリスの慈善団体である海洋保護協会「Marine Conservation Society(MCS)」は、ノルウェーやイギリスなど複数国におけるサバの乱獲が原因だと指摘。例えば、かつては豊富で持続可能な魚種と考えられていた北東大西洋産のサバは、過去4年間で平均23%も乱獲されている。
そうしたなか、MCSでは消費者から事業者に至るまで持続可能な水産物を選択できるように、公式ホームページにて「Good Fish Guide」を公開している。

このガイドは、自分の選んだ魚介類が環境に影響を与えているかどうかを知ることができる評価システムである。消費者向けに信号機システムによる色分け、事業者向けに1から5までの段階評価を採用。緑は評価1または2で「最良の選択肢」、オレンジは評価3または4で「改善が必要」、そして赤が評価5で「避けるべき魚」だ。なおレストランやスーパーマーケットを含む事業者には、評価1から3の魚介類のみを仕入れることが推奨されている。
「Good Fish Guide」内でサバに注目すると、北東大西洋で中層トロール網により漁獲されたサバは、評価3から4に格下げされている。この漁法は、スーパーマーケットやレストランへの供給業者が最も多く採用する手段だが、海の中層の魚群を曳き網によって採集する漁法のため、生態系の破壊や混獲などの悪影響が指摘されている。つまり評価を下げることで、レストランや事業者に対して販売を控えるよう呼び掛ける意図があるといえる。
実際に、ノルウェーやアイスランド、フェロー諸島、イギリスでは依然として過剰な漁業が行われている。また、2009年以降、すべての締約国で漁獲可能量(TAC)の設定が科学的に推奨される水準を一貫して上回っている状況だ。
そこでMCSは、サバに代わる魚種のひとつとしてニシンを推奨するなど、持続可能な漁業の実現を提案している。

サバに限らず、世界中で魚介類の消費量が増加傾向にあることから、漁獲量を増やすために乱獲が横行。その結果、海洋の生態系が破壊され、水産資源の枯渇がより深刻化している。
こうした現状を知り、代替品を活用した新たなメニューを検討するなど、持続可能な水産物を選択し続ける行動が、海洋環境への負担を減らす一歩につながるはずだ。
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【参照サイト】Marine Conservation Society
【参照サイト】Good Fish Guide
【参照サイト】Mackerel stocks near breaking point because of overfishing, say experts | Fishing | The Guardian




















































