シンガポール チャイナタウン

近年、健康や環境を配慮する人が増え、プラントベース(植物性)フードへの関心が高まっている。2021年11月に発表された欧州連合(EU)の意識調査ではヨーロッパの消費者の46%が肉を食べる量を減らしていることも明らかになっている。また、飲食業界においては、畜産業が気候変動を加速させているという点も見逃せない。

そうしたなか、プラントベース専門の精肉店「Love Handle」が2022年1月下旬、シンガポールのチャイナタウンにオープンした。Love Handleでは、さまざまな代替肉、調味料、プラントベースの乳製品を販売している。1階はデリカッセンと飲食スペースで、2階のヴィーガンレストランでは自身で購入したプラントベース食品を使った出来立ての料理を食べることができる。こうしたスタイルの店はアジアでは初めてとなる。

Love Handleは、プラントベースバーガーを販売するカジュアルダイナーとしてスタートした。その後、精肉店を含む多面的なコンセプトストアに生まれ変わった。デリカテッセンとレストランを併せ持つことで、消費者はシェフと共にプラントベースの肉の調理法を見つけ、注文できる。このようにプラットフォームとしての役割を担っていることも注目すべき点だ。

Love Handleのサイトでは販売している商品を使ったレシピを動画付きで公開中だ。アニマルフレンドリーであり、消費者とのコミュニケーションを大事にしているLove Handleから学ぶことがありそうだ。

【参照サイト】‘Like Meat But Better’: Love Handle Opens Singapore’s First Full Plant-Based Butchery
【参照サイト】Love Handle

table source 編集部
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