四季を通して快適に、長く使える寝具。毎年生え変わるラクダの毛を使った敷きパッド

キャメル 寝具

宿泊予約サイト Booking.comの2024年版「旅行トレンド予測」によると、「スリープツーリズム」という睡眠コンシェルジュや最先端のテクノロジーを活用した旅の新たなトレンドが生まれているという。調査によると「深い眠りを得ることを目的とした旅をしたい」と回答した日本の旅行者は51%となっており、旅先での睡眠体験に対するニーズが高まっていることがわかる。

また同時に「エコツーリズム」「サステナブルツーリズム」という地域の自然や文化に配慮した旅行も注目されており、Booking.comの調査では、53%の日本の旅行者が「よりサステナブルな旅行をしたい」と回答している。

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こうしたトレンドによるニーズに応えるためには、ホテルがサステナブルな寝具を導入することもひとつの手段だろう。近年では、一流アスリートの使用しているマットレスや、王室御用達ブランドの枕、医療用マットレスなど、こだわりの寝具を導入し、付加価値としてPRしているホテルも多い。

そうしたなか、京都の老舗寝具メーカーである「株式会社イワタ」では四季問わずに快適に使用できるサステナブルな「キャメル敷きパッド」を製造・販売している。

キャメル敷きパッドは、寒暖差の激しいモンゴルに生息するフタコブラクダのキャメル毛を100%使用。保温性と放湿性に優れているため、夏は涼しく冬は暖かく、四季を問わず快適な使い心地に仕上がるという。また、太くて長いキャメル毛には、身体の重さを四方に分散しながら支え、自然な寝姿勢を保つ力がある。

さらに、繊維製品の国際的な安全規格であるエコテックスの認証を取得。エコテックスとは繊維製品に含まれる人体に有害な物質の使用を禁止あるいは制限し、基準をクリアした製品だけに発給される規格だ。イワタでは製品ごとにエコテックスの認証を受けており、羽毛や生地などの主素材だけでなく、糸やファスナーなど寝具に使用するすべての部材において基準をクリアしているという。

イワタでは貴重な資源の有効活用を促し、地球環境の保護に貢献しようと取り組んでおり、その一環として、「作る」「使う」「棄てる」という従来の消費の流れではなく、循環型のサイクルを提案。

キャメル敷きパッドの場合、毎年生え変わるラクダの毛を回収し、独自技術で洗浄、脱臭するサステナブルな生産体制を構築している。また、製品が経年劣化しても、熟練の職人による「お仕立て直しプラン」を受けることが可能だ。ひとつの製品を仕立て直して長く使い続けることで、廃棄物削減やサーキュラーエコノミーの推進につながるだろう。

ホテルの寝具として機能的でサステナブルなものを導入し、ゲストに向けて快適な睡眠とサステナビリティの双方からアプローチしてみてはどうだろうか。

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