ヒルトン東京お台場、廃棄されるブーケや装花をキャンドルなどに。ワークショップ開催

新型コロナウイルスが5類に移行した2023年5月以降、イベントやパーティーなどの開催が増えている。「株式会社リクルート」が2023年10月25日には発表した調査結果では、ウエディングイベントの実施率は78.6%にのぼり、コロナ禍前の水準に回復していることが明らかになっている。

そして、人の集まる場所を彩るのに不可欠なのが「花」だ。近年では、結婚式場やイベント会場で使用された後のブーケや装花、生花店で売れ残った切り花などがフラワーロス」として問題視されていることをご存じだろうか。

フラワーロスとは、まだ美しいのにも関わらず行き場を失い廃棄される花のことを指す。食品と同様に、鮮度に左右される花もまた役目を終えた後は廃棄されてしまう。こうしたフラワーロスの問題を解決すべく、取り組みを始めたのが「ヒルトン東京お台場」だ。

フラワーロス

同ホテルでは、2022年11月10日より、「世界中で廃棄されているお花を救いたい」という「サステナブルフラワー協会」の取り組みに賛同し、ホテル内のフローリストである「株式会社ユー花園」の協力のもと、同ホテルで結婚披露宴を行う新郎・新婦に向けたサステナブルフラワーの案内を開始。

「お花が紡ぐ小さな幸せのバトン」と題したこの取り組みでは、結婚披露宴を迎えるゲストへ披露宴の際に使用される装花の処理の有無を確認。廃棄となる場合はユー花園を通してサステナブルフラワー協会へ渡り、リブルームアーティストの手によりボタニカルキャンドルへとアップサイクルされる。

廃棄予定だった花々はボタニカルキャンドルの制作の過程で、花本来が持つ色味を失わないような特殊な加工技術で丁寧に花を洗浄・乾燥され、花の形が残るようにキャンドルとしてデザインされる。出来上がったキャンドルは、火を灯しても周りの花は残るので使用後もインテリアとして再利用することができる。

フラワーロス

また、クリスマスワークショップとして2023年11月と12月には、サステナブルフラワーを使ったキャンドルやフラワーボックス作り体験を実施する予定だ。

フラワーボックス作り
2023年11月19日(日) 11:00~12:30/14:00~15:30
キャンドル作り
2023年12月16日(土) 11:00~12:30

価格や参加方法などの詳細は、ヒルトン東京お台場の公式サイトで確認できる。

最新の「生活者のサステナブル購買行動調査」の結果、すべての年代においてSDGsの認知率は5割、知名率は8割を超え、昨年と比べても上昇していることがわかっている。フラワーロスの削減に努めることは、持続可能な開発目標・SDGsの12番目の目標である「つくる責任つかう責任」の達成にもつながる。

今回紹介したヒルトン東京お台場の取り組みでは、ゲストが花やハンドメイドを楽しみつつ、フラワーロスの問題にじっくり向き合うことができる。楽しさとともにSDGsの目標達成に貢献するヒルトン東京お台場の姿勢は、消費者の共感を呼ぶものになりそうだ。

【参照サイト】 ヒルトン東京お台場:大人気のサンタデリバリーをはじめクリスマスを彩る7つのプランが楽しめる「ODAIBA レインボークリスマス2023」
【参照サイト】 ヒルトン東京お台場:お花が紡ぐ小さな幸せのバトン
【参照サイト】 結婚総合意識調査2023
【参照サイト】 フラワーライフ振興協議会:フラワーロスってなんだろう?解決のために私たちができること

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