世界で最も知られるグルメ基準のひとつ「ミシュランガイド」に、2021年から〝ミシュラングリーンスター〟が新設され、飲食店が取り組むサステナビリティへの注目度が高まっている。

日本国内の消費者調査でも、SDGs認知者の約53%が「SDGsに取組む企業を応援したい」、約45%が「SDGs関連商品・サービスを購入・利用したい」と回答している。SDGsへの配慮は、消費者が購買活動を行う際の重要な選定要素として認識され始めていることがうかがえる。

そうしたなか、飲食・小売・コンサルティング事業を展開する「株式会社Innovation Design」は、メニューの8割がヴィーガン仕様のサステナブルカフェ「haishop cafe(ハイショップカフェ)渋谷スクランブルスクエア店」を2022年9月17日にオープンする。

haishop デリ

食にまつわる社会課題の解決と、食の楽しみの両立を目指すhaishop cafe。店舗で使用する食材の約75%以上に地産食材を採用する地産地消への取り組みや、規格を問わない食材の調達など、フードシステム上の「調達」「環境」「社会」に配慮した飲食店づくりに取り組んでいる。

(左)動物性の素材を一切使わずに仕上げた、シェフお手製のヴィーガンクッキー
(右)季節の有機野菜や果物、フェアトレードの食材を使ったフレッシュスムージー

今回オープンするhaishop café 渋谷スクランブルスクエア店では、店舗の近郊で有機栽培された農作物やフェアトレードの食材を使った、さまざまなヴィーガンメニューが提供される。

オープン時には、規格外のいちごを使用した「“もったいない”アイス」を、期間限定で提供。冷凍した果物をその場で砕いてアイスクリームと混ぜ合わせるため、新鮮な果実本来の味を楽しめるのが特徴だという。

規格外いちごのアイスクリーム

haishop cafe は、2019年に第1号店となる横浜店をオープンしている。2021年には、持続可能なフードシステムを実現するための飲食店格付けプログラム「FOOD MADE GOOD」にて、最高峰の三つ星を受賞。今回オープンする渋谷スクランブルスクエア店は、横浜店に続く2店舗目の出店となる。

「シブヤフォント」アートパネル

また、今回の出店にあたり、店舗を構える渋谷区で生活する障害のある人が描いた文字や絵を、渋谷区で学ぶ学生がフォントやパターンとしてデザインした「シブヤフォント」のアートパネルも展示する。店舗の売上の一部は、渋谷区内で生活する障害のある人の工賃向上に還元されるという。また、同店では今後、「シブヤフォント」のデザインを用いたオリジナルグッズの販売も予定している。

【店舗概要】
店舗名:haishop cafe渋谷スクランブルスクエア店
オープン予定日:2022年9月17日(土)
住所:東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア7F
TEL:03-4400-9532
営業時間:10:00〜21:00
※営業に関する最新の情報は、渋谷スクランブルスクエア公式サイトを参照。

SDGs(持続可能な開発目標)の17ある目標のすべてに網羅的に取り組むhaishop caféのように、飲食店が社会環境課題の解決に貢献できることはさまざまだ。サステナブルな飲食店づくりの実現に向けて、まずは小さなことからでも始めてみてはいかがだろうか。

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【参照サイト】8割ヴィーガンメニューのサステナブルカフェ「haishop cafe 渋谷スクランブルスクエア店」9/17オープン

table source 編集部
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table source 編集部では、サステナビリティやサーキュラーエコノミー(循環経済)に取り組みたいレストランやホテル、食にまつわるお仕事をされている皆様に向けて、国内外の最新ニュース、コラム、インタビュー取材記事などを発信しています。
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