アレルギーや病気など、健康上の理由で乳製品を食べられないという方は少なくないだろう。また、ベジタリアンやヴィーガンの思想に基づき、動物由来の乳製品を避ける方もいる。
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こうしたフードダイバーシティへの対策として注目されるのが、乳製品代替品だ。株式会社グローバルインフォメーションが2021年4月に発表した調査レポートによると、乳製品代替品の市場規模は、2020年の226億米ドルから年平均成長率10.3%で拡大し、2026年には406億米ドルに達すると予測されている。
世界で乳製品代替品の需要が高まるなか、東京・元麻布のレストラン「EPICURE(エピキュール)」のオーナーシェフである藤春幸治(ふじはるこうじ)シェフは、植物性バター「FUJIHARU BUTTER(フジハルバター)」を開発した。
FUJIHARU BUTTERは、豆乳をメインに植物性原料だけで作られている。そのため、乳製品アレルギーを抱える方やヴィーガンの方でも安心して食べられるところが、大きな魅力だ。また、植物性の代替品でありながら、特許製法によってバターならではの旨みとコクが感じられるように工夫。同時に、動物性バターやマーガリン、ファットスプレッドとは異なる、まろやかでやさしいくちどけも楽しめるという。
おいしさへのこだわりとフードダイバーシティへの配慮を両立させることで、“1つのテーブルをみんなで笑顔で囲めるように”というコンセプトを実現している。
2023年8月10日には、FUJIHARU BUTTERを量り売りで購入できる「ATELIER EPICURE FUJIHARU BUTTER -ŌRA-(アトリエ エピキュール フジハルバター オウラ)」が、群馬県邑楽町(おうらまち)にてオープンした。
これまで、FUJIHARU BUTTERは数量限定でオンラインでのみ販売されていたが、今後は実店舗にて、100gから購入可能。ハーブガーリックやラズベリーなど、取り扱うバターのフレーバーも多彩だ。
さらに、併設のカフェでは、FUJIHARU BUTTERと地元産の食材を組み合わせた料理が味わえる。
豆乳由来の植物性バターは、誰もがおいしく食べられるサステナブルな乳製品代替品だ。また、量り売り店やカフェの運営を通じてFUJIHARU BUTTERが広く認知されるようになれば、消費者の食生活もより豊かになる。
乳製品を使用する飲食店やカフェでは、フードダイバーシティ対応の一環として、豆乳由来の植物性バターを活かしたメニューを考案してみてはどうだろうか。
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