産地直送の食材を使った料理を前面に出す飲食店が増えつつある。飲食店が使用する食材によって、料理の味やコストはもちろん、消費者のお店選びにも直結する。日本政策金融公庫の行った調査によると、約41.4%の回答者が飲食店を選ぶ際に「地元の農産物、肉、魚介類など、 新鮮な食材を使用していること」を重視すると回答した。

こうした消費者の意見や仕入れコスト、食材の鮮度を考えると、可能な限り信頼できる生産者から直接食材を仕入れたいところだ。しかし、生産者を探すのに手間や時間がかかるため、なかなか実現に至らない店舗も多いのではないだろうか。

そのような課題に着目し、新潟県燕市に本社を置く株式会社スマイルファームは、2021年6月18日、生産者と外食産業をつなぐ食の総合プラットフォーム「フレマル」をリリースした。

フレマルは、スマホ・タブレット・PCなど好きな端末を使い、5分程度で簡単に出品と仕入れができる会員制のサービス。生産者は、生産現場の様子や食材の魅力を自分で配信。画像や文字でのPRに加え、ライブコマース機能を使うことで、生産現場からシェフに向けて、動画を使って直接生中継することもできる。シェフは、食材のストーリーを理解しながら仕入れができるため、そのストーリーを付加価値としてメニューに加えることが可能だ。

フレマル内でのやりとりは、1対1のメッセージ機能で生産者とシェフ自身が行う。気になる生産者の情報発信を見逃すことなくチェックするためのフォロー機能も付属している。なお、2021年7月現在はオープニングキャンペーン中につき、通常は月額980円(税別)のレギュラープランが6ヶ月間無料で利用することができる。
さらに、フレマルではテーブルウェアや厨房機器のリースも行っているので、道具を揃えるための初期費用の負担軽減に活用できそうだ。

サステナブルな飲食店へシフトする上で、食材の見直しは避けては通れないステップだ。フレマルのような、手軽に始められるサービスを活用し、気になる生産者や食材を見つけることから始めてみてはいかがだろうか。

【参照サイト】 フレマル
【参照サイト】 畑から全国のシェフへ~生産者とシェフが直接つながれるSNS&仕入れアプリ「フレマル」をリリース
【参照サイト】 外食に関する消費者意識と飲食店の経営実態調査結果

table source 編集部
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table source 編集部では、サステナビリティやサーキュラーエコノミー(循環経済)に取り組みたいレストランやホテル、食にまつわるお仕事をされている皆様に向けて、国内外の最新ニュース、コラム、インタビュー取材記事などを発信しています。
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