家庭の余剰食品を持ち込むと、宿泊料が割引に。フードドライブへの参加プランが開始

食品ロス」「フードロス」の認知度は、年々増加傾向にある。消費者庁による調査によると、食品ロスを減らす取り組みとして67.4%と最も多いのは「残さず食べる」こと。

買い過ぎないことや食べ切る工夫に注目が集まるなか、取り組みのひとつとして「フードドライブ」という活動があるのをご存知だろうか。家庭で余っている食べ物を学校や職場などに持ち寄り、それらを取りまとめて地域の福祉団体や施設、フードバンクなどに寄付する活動のことを指す。

横浜の桜木町にある「HOTEL EDIT YOKOHAMA(ホテル エディット 横濱)」では、「NPO法人フードバンク横浜」と連携し、ホテル宿泊ゲストが食料品の寄付活動「フードドライブ」に気軽に参加できるプランを開始した。
これまで横浜で行われていたフードドライブの活動をより多くの人に知ってもらい、必要とするひとりでも多くの人の手に支援品が届くことを目指したものだ。

NPO法人フードバンク横浜は、取り組みを通してSDGs(持続可能な開発目標)のうち1「貧困をなくそう」、2「飢餓をゼロに」、3「すべての人に健康と福祉を」、4「質の高い教育をみんなに」の達成を目指している。そのほか、同フードドライブは持続可能な消費活動を目指す、12「つくる責任 つかう責任」との関連も深い活動と言える。

今回のフードドライブの舞台となる「ホテル エディット 横濱」は、自分らしい旅を「EDIT(編集)する」をテーマとした、旅とビジネスを楽しむホテル。チェックイン時に家庭で食べ切れない食料品を持参することで、宿泊者は500円割引が受けられ、寄付品はフードバンク横浜を通して市内で支援を必要とする人々へ無償で配布される。

 

ホテル エディット 横濱×フードバンク横浜/食料品の寄付でSDGs応援プラン

<宿泊代500円分還元>

【寄付できる食料品の例】
お米、缶詰・ビン詰め食品、インスタント・レトルト食品、お菓子、飲料、調味料、乾物など

【寄付できる食品の条件】

  • チェックイン日から2ヶ月以上の賞味期限があるもの
  • 常温で保存できるもの
  • 商品説明が日本語表記のもの
  • 生鮮食品、冷凍食品、手作り品、アルコール類はのぞく

 

今回スタートしたフードドライブは、ホテルでのステイを楽しみながら、食べ物を無駄にすることなく必要な人へ届けられる仕組み。今まで「フードドライブ」の存在を知らなかった人にも周知させることができるはず。また、フードロス対策への入り口を導入することは、飲食店やホテルとしてのSDGsへの積極的な姿勢を表現することにもなるのではないだろうか。

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【参照ページ】 【ホテル エディット 横濱】食料品寄付「フードドライブ」活動に参加で、宿泊料が還元される新たなプランを展開
【参照ページ】 消費者の意識に関する調査 結果

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