新型コロナウイルス感染症をきっかけに、ライフスタイルを見直す人が多くなっている。世界最大の宿泊予約サイト、ブッキング・ドットコムの調査によると日本の旅行者の42%が、コロナ禍でサステナブルな旅行を意識するようになったと回答しており、旅行やホテルの選び方も変わってきている。
そうしたなか、2021年11月、野村不動産ホテルズ株式会社は野村不動産グループホテルの3つのホテル「庭のホテル 東京」、「NOHGA HOTEL UENO TOKYO」、「NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO」が、公益財団法人日本環境協会による「エコマークアワード 2021」において、「優秀賞」を受賞したことを発表した。
エコマークアワードは、日本環境協会が 2010 年度に創設した表彰制度だ。環境配慮商品の普及に関する優れた事例を広く公表するとともに、エコマーク商品の更なる普及拡大により、持続可能な社会の実現に寄与することを目的としている。「優秀賞」は、エコマークを通じて 「消費者の環境を意識した商品選択、企業の環境改善努力による、持続可能な社会の形成」に大きく寄与する取り組みをした企業・団体等に授与されるものだ。
今回、野村不動産グループホテルが一体となって進めている「環境配慮への取り組み」が評価され、受賞に至った。
[評価のポイント]
・設計段階から環境性能を高める工夫がされており、上質で都会的な佇まいと省エネルギー性能や緑化空間の広さを両立させている。
・2030年までに2019年度比35%減というCO2排出削減目標を設定し、その一環として業界に先駆け「非化石証書」の活用による「CO2ゼロプラン」を導入。ホテルの調達電力を実質的に再生可能エネルギー100%・CO2 排出量ゼロとしており、脱炭素を意識している。
・「外部との連携による価値創造」という狙いのもと、近隣企業や地域とのコラボレーションしたアメニティ等の備品やアートにも環境配慮が感じられる。
同社は2022年4月開業予定のNOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTOにおいても、これまでに蓄積したノウハウを取り入れることで、積極的に環境活動に取り組むとしている。
エコマークアワードは応募期間中、一般からの応募、またはエコマークアワード選考委員会による推薦があった団体の中から、選考委員会による一次審査(書類審査)および 本審査(プレゼンテーション)を経て、受賞団体を決定する。このようなアワードにエントリーすることで、第三者からの評価を得られるだけでなく、自社の取り組みを振り返り見直すきっかけになるのではないだろうか。
【参照サイト】野村不動産グループホテル(NOHGA HOTEL/庭のホテル 東京)の環境配慮への取り組みが評価され「エコマークアワード2021」において「優秀賞」を受賞
【参照サイト】エコマークアワード2021
【参照サイト】公益財団法人日本環境協会
【参照サイト】ブッキング・ドットコム、2021年の「サステナブル・トラベル」に関する調査結果を発表