日頃、私たちが口にしているチョコレート。実は、チョコレートを製造する際に使われているのはカカオの実全体のわずか30%のみだということはご存知だろうか。カカオ豆と呼ばれる種の部分がチョコレートの原料となるが、残りの70%を占める、果肉や皮はすべて廃棄されている。

この、「カカオの果肉(カカオフルーツパルプ)」をより多くの人に活用してもらうため、世界60カ所以上の製造工場を展開する大手チョコレートメーカー「バリーカレボーグループ」の日本法人であるバリーカレボージャパン株式会社が、カカオ果肉の製品を利用したレシピ集「CACAOFRUIT DRINK & GELATO RECIPE BOOK(カカオフルーツ ドリンク&ジェラートレシピブック)」を2022年3月1日に公開した。

レシピ監修は世界大会優勝の経歴を持つ、MAISON GIVRÉE(メゾン ジブレー)オーナーシェフの江森宏之氏が担当。レシピ集にはドリンクやジェラートなど冷たいデザートが掲載されており、全ページを公式サイトより無料でダウンロードすることができる。レシピに使用しているのはバリーカレボーの展開するカボスナチュラルズのカカオフルーツ。カカオの果肉は自然の甘味とさわやかな風味が特徴で、カリウム・マグネシウム・マンガン・ビタミンB3などの栄養素が豊富に含まれているという。

「CACAOFRUIT DRINK & GELATO RECIPE BOOK」掲載レシピ

  • フローズン スムージー ドリンク:カカオフルーツパルプ×ホワイトチョコレート×パッションフルーツ/ホールフルーツチョコレート エヴォカオ™×カカオフルーツパルプ
  • カカオフルーツ フローズン ドリンク:カカオフルーツパルプ×ルビーソース×ベリーとバラのソース
  • ソルベ:カカオフルーツパルプ×バニラ ミルク
  • アイスバー:カカオフルーツパルプ ヨーグルト×ルビーチョコレート
  • カクテル ジェラート:ソルティードッグ×カカオフルーツパルプ×湘南ゴールド

バリーカレボーでは、「チョコレートを何代にも渡って、永久に楽しみ続けられること」を企業方針に掲げており、さまざまなサスティナビリティ活動に取り組んでいる。取り組みの定期的な効果測定も重視しており、同社の公式サイトで公開されている2018・2019年の調査レポートによると「49,909人のカカオ農家にコーチングや農具、苗の提供、資金援助を行った」「420ヘクタールのカカオ農場が植え替えられた」「184,623人のカカオ農家が、極度の貧困から脱却した」という。

最近、チョコレートにおいてはフェアトレードによる商品や、乳製品を使用しないヴィーガン向けの商品を目にする機会が多くなってきた。サスティナビリティに対して関心の高いお客さまにとっては、飲食店がどのような会社のチョコレートを調達しているか、気になるところなのではないだろうか。

 

【参照サイト】 スイーツの世界チャンピオン・江森宏之シェフが作るカカオフルーツレシピブック
【参照サイト】 バリーカレボーの「サステナビリティ」とは?
【参照サイト】 おいしい、栄養豊富、そして地球にも優しい! カカオフルーツを使用したレシピ集をバリーカレボージャパンが無料公開中
【参照サイト】 「カボスナチュラルズ(Cabosse Naturals)」製品、カカオ・チョコレートの専門商社、株式会社立花商店で販売を開始しました

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table source 編集部
table source 編集部
table source 編集部では、サステナビリティやサーキュラーエコノミー(循環経済)に取り組みたいレストランやホテル、食にまつわるお仕事をされている皆さまに向けて、国内外の最新ニュース、コラム、インタビュー取材記事などを発信しています。
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