
ボージョレ・ヌーヴォーといえば、「ワインは嗜む程度」というライトユーザーにも馴染みのある赤ワインではないだろうか。ボージョレ・ヌーヴォーの販売は、毎年11月第3木曜日に解禁され、季節の移ろいを感じながら新酒を楽しめるイベントとなっている。
ドリンクや食材に対するトレンドを押さえることは、飲食店の利益に大きく関わるポイントだ。
一方で、消費者のニーズは、社会情勢に影響を受ける可能性もある。実際に、2020年10月に実施された意識調査によると、新型コロナウイルス感染症の流行前に比べて、環境問題や環境に配慮した持続可能な暮らしにより関心を持つようになった人は「非常に当てはまる」「ある程度当てはまる」を合わせて53.4%にのぼるという。また、買い物をする際の意識や行動について、「環境に配慮した商品やサービスを選ぶようになった」など、エシカル消費につながる回答が上位にあがった。
飲食店ではこうした消費者の意識変化に注目し、サステナブルなメニューを用意する取り組みが大切だといえる。

(左)アルベール・ビショー ボージョレ・ヌーヴォー ペットボトル 2023/(右)6代目当主 アルベリック・ビショー氏
エシカル消費への関心が高まるなか、「キリンホールディングス株式会社」のグループ会社である「メルシャン株式会社」は、フランス産の「アルベール・ビショー ボージョレ・ヌーヴォー ペットボトル 2023」を2023年11月16日より販売開始する。
フランス・ブルゴーニュ地方の名門ワイナリーである「アルベール・ビショー社」から届く2種類のボージョレ・ヌーヴォーには、3つのサステナブルな特長がある。
まず1つ目は、2人で飲み切るのに適した500mlサイズの容器を採用した点だ。これなら、ワインの飲用頻度が少ないユーザーでも気軽に楽しめるうえに、飲み残しによる食品ロスの削減にも期待できる。
2つ目の特長は、環境に配慮した仕様のボトル容器。ボトル本体にはPET素材、キャップ・ラベルにはプラスチック素材と、リサイクル可能な素材を使用して廃棄物削減につなげている。また、ペットボトル容器はガラス瓶と比べて軽いため、輸送時にCO2排出量を約40%削減できるところも、エコな効果のひとつだ。
3つ目の特長として、誰もが扱いやすいことが挙げられる。ガラス瓶より軽い容器は持ち運びやすく、飲食店での仕入れや消費者への提供もスムーズになるだろう。さらに、ペットボトル容器にスクリューキャップを採用し、オープナーなしでも簡単に開閉ができる。
飲食店の客単価のカギを握るともいえるドリンクメニュー。ボージョレ・ヌーヴォーの解禁に合わせて、アルコール飲料にもサステナブルな選択肢があることをアピールすれば、サステナブル意識の高い消費者の興味を大いに惹きつけられる。飲食店は、消費者のエシカルなニーズに応えながら他店との差別化を図ってみてはどうだろうか。
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