bambooroll

2021年5月12日、長野県に本社をおくスタートアップ企業「おかえり株式会社」は、原材料を竹100%とするトイレットペーパーの定期便サービス「BambooRoll」(バンブーロール)の発売を開始した。

竹は、成長の速さと二酸化炭素を吸収する能力の高さから、プラスチックや木材の代替資源として注目を集めている。竹とラタンの国際機関「INBAR」が発表するレポートによると、竹は植えてから最初の5年間は針葉樹・広葉樹よりも二酸化炭素を多く吸収するという。BambooRollは、そうした竹の特徴を活かし、竹を収穫、使用、そして自生してCO2を再び吸収するという循環をつくることを目指している。

また、BambooRollは原材料だけではなく、ライフサイクル全体における環境負荷にもこだわっている。製造工程で使われる電力はすべて、再生可能エネルギーである水力発電でまかなわれており、漂白はしていない。パッケージにはプラスチック・フリーのリサイクル段ボールを採用し、トイレットペーパーの芯(竹製)と段ボールはリサイクルすることができるため、ゼロ・ウェイストのパッケージを実現している。

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2021年1月より先行予約を開始しており、既に全国のカフェやオフィス、ショップでの導入が始まっている。公式サイトでは2ヶ月目以降に自動で商品が届く定期便の購入に加え、1箱からのお試し購入も可能だ。

どんな飲食店にもお店にトイレはつきもの。TOTOの調査によると、生活者が外食する際にお店を選ぶ基準において、「トイレがきれい」という点は、料理の味や価格、立地などに並んで全体の11位で、10人に1人以上が気にしていることがわかっている。トイレットペーパーのように、多くのお客さまが気にしている場所で毎日使われる備品をサステナブルな観点から選ぶことで、お客さまにお店の姿勢を伝えることができるのではないだろうか。

【参照サイト】竹でつくったトイレットペーパーの定期便 「BambooRoll」 5月12日より正式発売を開始!全国のカフェ・オフィス・ショップでも導入開始
【参照サイト】BambooRoll 竹でつくったトイレットペーパーの定期便(公式サイト)
【参照サイト】INBAR「Bamboo and Climate Change Mitigation」
【参照サイト】飲食店トイレのお客様意識調査 トイレは、お店の評価にどこまで影響する?|TOTO

table source 編集部
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table source 編集部では、サステナビリティやサーキュラーエコノミー(循環経済)に取り組みたいレストランやホテル、食にまつわるお仕事をされている皆様に向けて、国内外の最新ニュース、コラム、インタビュー取材記事などを発信しています。
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