
ウェルビーイング事業を展開する株式会社TWOは2021年4月、プラントベースドフード(植物由来原料)ブランド「2foods」(トゥーフーズ)を立ち上げ、 同時にカゴメ株式会社とも業務提携することを発表した。
2foodsのコンセプトは、味覚を刺激する美味しさ「Yummy」と、食べることでカラダを整える健やかさ「Healthy」、この2つを併せ持つ、“ヘルシージャンクフード”。おいしさやビジュアル、食欲をそそる香り、そして、手頃な価格で、すべてプラントベースドフードの食事やデザート、ドリンクなど合計約60種類を提供する。
また、4月14日には飲料・食品・調味料の大手メーカー「カゴメ株式会社」と業務提携契約を締結し、プラントベースドフードの新しいプロダクトを共同開発する他、プラントベースドフードの普及・マーケットのますますの拡大を図る予定だ。
植物性食品は健康にいいだけではなく、地球環境にも優しい。いま、人口増加による動物性たんぱく質の供給不足がある中、植物性たんぱく質は動物性のたんぱく質に比べ、生産に必要な水や温室効果ガスの排出量、必要土地面積、飼料が軽減されると言われている。そのため、人口増加によって深刻化している食糧危機を解消する手段のひとつとしても、世界中から期待を寄せられている食品だ。
一方、植物性食品といえば、味や食感、量も物足りなく、あまり食べ応えがないといったイメージを持っている人が、まだまだ多いのではな無いだろうか。さらに、いまだに植物性食品は肉よりも価格が高いことが多い。消費者に「おいしいもの」として受け入れられ、さらに手に入れやすい価格帯でなければ、サステナブルな食の市場も広まっていかない。そこで、この2foodsでは、ジャンクフードのようにリーズナブルで今までにないおいしいプラントベースドフードを、より消費者に近い場所で提供することで、プラントベースドフードの啓蒙、普及を目指す。
店舗展開としては、旗艦店(カフェ)の渋谷ロフト店のほか、アークヒルズ店(六本木)、セントラルキッチン機能を兼ねたラボキッチン(人形町)の3店舗がグランドオープン。5月には八重洲地下街店もオープンした。イートインのほか、店頭オーダーとモバイルオーダーでのテイクアウトやデリバリーに対応している。
今後2foodsは、世界中のフードテック技術を集結させ、その技術や素材を活用したプロダクト開発を予定。店舗やEC、卸などのさまざまなチャネルを使い、3年後に国内外に100~150店舗の出店を計画している。アジアを中心に世界7カ国で展開しているプラントベースド・ミート「OmniMeat(オムニミート)」とも、互いの強みと魅力を生かしたコラボレーション商品のローンチも計画中とのことだ。
健康のために我慢がつきものであるジャンクフード。サステナブルも、今すぐ取り組みたい気持ちがありつつも、どこか無理や我慢を重ねることで成り立つイメージがある人もいるのではないだろうか。一人ひとりが無理なく、長期的に取り組みを続けるために、2foodsのような「サステナブル」に加え、「美味しさ」「健康」「エシカル」「リーズナブル」が共存するサービスが、今後さらに普及することを期待したい。
【参照サイト】 2foods Yummy (But So Healthy)
(2021年6月8日 追記) 業務提携についての記載に誤りがあったため、修正いたしました。訂正し、お詫び申し上げます。