ルパン豆とは

ルパン豆とは、地中海や南アメリカから来た豆の一種で、2000年もの昔からスナックや料理の材料として食されて来た歴史の長い食材。ピーナッツのように地中で育つ植物ではなく、地上で綺麗なブルーやピンクの花を咲かせる。通常はかなりの苦味を持っているので、何度か水にさらして苦味の元を取り除いてサラダなどに入れて食すことが多い。このルパン豆が近年、世界中で植物ベースのタンパク質源として注目されている。

ルパン豆の効能

ルパン豆は代替肉としてだけではなく、その機能性や栄養価も注目されている。畑の牛肉と呼ばれる大豆に比べてもタンパク質が多い、ルパン豆。食物繊維が豊富で100gに対して1日に必要な量の3割が摂取でき、9種類のアミノ酸をすべて含み、ビタミンやマグネシウムなどのミネラルも豊富だが炭水化物は非常に少ない。また通常豆類には含まれない抗酸化作用を持った植物性ステロールであるフィトステロールが含まれているので、アンチエイジングや生活習慣病予防にも良い効果があるといわれている。さらに、コレステロール値を下げる作用も報告されているので、ダイエット効果も期待できる優れものだ。

使用例①ルパン豆を使ったヴィーガンエッグ

カナダのバンクーバーに拠点を置く植物由来のフードテック企業「Nabati Foods」は、ルパン豆とエンドウ豆のタンパク質を原料とした独自の製法で、液状のヴィーガン卵を開発した。Nabati Foodsによると、この卵は1食あたり6gのタンパク質、2gの食物繊維を含み、ビタミンE、B12、A、リボフラビンを豊富に含んでおり、通常の卵よりも栄養価が高くなっている。スクランブルエッグやオムレツなどの卵料理に使用でき、355mlのボトルで販売されている。

使用例②ルパン豆を使った100%植物性アイスクリーム

ルパン豆を原料とした100%植物性のアイスクリームが、イギリス最大のスーパーマーケット「Tesco(テスコ)」のヴィーガンブランド「Wicked Kitchen」から2022年4月20日に発表された。乳製品などを使用せず、独自のブレンドにより乳製品を使ったアイスクリームに似た風味と口当たりを実現したという。イギリスの他にもアメリカのスーパーマーケット・チェーン「Kroger」の2,200軒の店舗やCity MarketやDillonsなどの提携店舗で購入することができる。

使用例③ルパン豆のスナック

ルパン豆をそのまま使ったスナックも登場している。その先駆けとなったのが、3年前に発売されたBramiだ。高いタンパク質と繊維質を含んでいることに加え、ガーリック・ローズマリーやチリ・ライムなどのさまざまなフレーバーを展開したことで、健康志向の強い消費者の心をとらえた。

ルパン豆の今後

日本ではまだまだ馴染みの薄い言葉だが、世界ではルパン豆を動物性タンパク質の代替食品として活用した商品が次々と発表されている。ルパンの世界市場規模は2022年に8900万米ドルと推定され、予測期間2022-2032年に5.1%のCAGRで成長するというデータも発表されている。今後、日本でもサステナブルな食材としてルパン豆が活用されることに期待したい。

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【参照サイト】 Canada’s Nabati Foods Is Now Making Vegan Eggs Using Lupin Beans (What’s a Lupin Bean?)
【参照サイト】 Lupin Protein Market