2025年11月17日、「一般社団法人 日本サステイナブル・レストラン協会(SRAジャパン)」は5回目となる、レストランのサステナビリティアワード「FOOD MADE GOOD Japan Awards 2025」を、ザ・キャピトルホテル 東急にて開催した。
SRAジャパン加盟レストランのなかでも特にサステナブルな取り組みを推進し、「調達・社会・環境」の3つの指針に基づくレーティングにおいても高評価を得たレストランから、審査員による審査会を経て、大賞と部門賞が決定。さらに、SRAジャパンのパートナーから授与される、特別賞(リサイクル、フェアトレード、アニマルウェルフェア)を加えた、計7部門の受賞店舗が表彰された。

SRAジャパンは、持続可能な食の循環を実現させることを目的に2010年にイギリスで設立された団体「サステイナブル・レストラン協会(SRA)」の日本支部。サステナブルなフードシステムの実現に向けたサポートや、網羅的な指標で「食」の持続可能性をはかることで、持続可能なフードシステムの構築に貢献している。SRAジャパンのレーティング指標は食のアカデミー賞として知られる「世界のベストレストラン50(The World’s 50 Best Restaurants)」の評価指標としても使用されており、世界的な認知度も高い。
【関連記事】 飲食店の評価プログラムから広がる、食の循環。日本サステイナブル・レストラン協会がつくる文化とは
[大賞]L’Effervescence
Sponsored by ザ・キャピトルホテル 東急

今回のサステナブルレストランアワードで大賞に輝いたのは、東京都港区・西麻布のフレンチレストラン「L’Effervescence(レフェルヴェソンス)」だ。提供する料理のクオリティとサステナビリティの両立に加え、働くスタッフの満足度の高さも評価につながった。
6月には、レフェルヴェソンスが掲げる2030年のゴールに向けた取り組みと、その進捗を定量的に記録・分析・公開した「インパクトレポート2024」を発表している。
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調達部門[BEST調達賞]OPPLA’! DA GTALIA

食材の調達における優れた取り組みやリーダーシップが評価されるBEST調達賞。今回受賞したのは、東京都練馬区にあるイタリアン「OPPLA’! DA GTALIA(オップラ!ダ ジターリア)」。
ジターリアグループでは、「100年続くお店を目指す」という理念のもと、持続可能な食材の仕入れと地域との繋がりを大切に、取り組みを実践している。
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【調達部門 ファイナリスト】
antica locanda MIYAMOTO(熊本県熊本市)
KITCHEN MANE(神奈川県横浜市中区)
中国料理「星ヶ岡」ザ・キャピトルホテル東急内(東京都千代田区)
L’Effervescence(東京都港区)
社会部門[BEST社会賞]中国料理「星ヶ岡」ザ・キャピトルホテル東急内

BEST社会賞を受賞したのは、東京都千代田区ザ・キャピトルホテル東急内の中国料理「星ヶ岡」。一般的に、中国料理は非常に幅広い食材を使用するため、フレンチやイタリアンに比べてサステナビリティに取り組みづらいと言われている。そうしたなかで、今回の「星ヶ岡」の受賞は中国料理として初めての受賞となった。
【社会部門 ファイナリスト】
antica locanda MIYAMOTO(熊本県熊本市)
OPPLA’! DA GTALIA(東京都練馬区)
とれたて魚と野菜の小料理 KIGI(東京都千代田区)
L’Effervescence(東京都港区)
環境部門[BEST環境賞]KITCHEN MANE

BEST環境賞は、神奈川県横浜市のアパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉の35Fに位置する和食レストラン「KITCHEN MANE(キッチン メイン)」が受賞。
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【環境部門 ファイナリスト】
オールデイダイニング「ORIGAMI」ザ・キャピトルホテル東急内(東京都千代田区)
とれたて魚と野菜の小料理 KIGI(東京都千代田区)
中国料理「星ヶ岡」ザ・キャピトルホテル東急内(東京都千代田区)
野生のピッツェリア Selvaggio(愛媛県北宇和郡)
特別賞[BESTリサイクル賞]厚木エリア
(フィーコディンディア・イタリアンバール Dari)
Sponsored by 全国牛乳容器環境協議会(容環協)

BESTリサイクル賞は、紙パックのリサイクル推進プロジェクトを協働した、SRAジャパンのパートナー「全国牛乳容器環境協議会(容環協)」よりエリア単位で贈られる賞。
シチリア料理店「Ficodindia(フィーコディンディア)」と「イタリアンバール Dari(ダーリ)」の2店舗からなる「厚木エリア」が受賞。
【リサイクル賞 ファイナリスト】
那須塩原・宇都宮エリア(栃木県)
神戸エリア(兵庫県)
阿倍野エリア(大阪府)
特別賞[BESTフェアトレード賞]千葉商科大学 The University DINING
In collaboration with 特定非営利活動法人 フェアトレード・ラベル・ジャパン

2025年5月のフェアトレード月間に実施された「フェアトレードミリオンアクションキャンペーン」に参加し、フェアトレード商品を使ったメニューを提供した加盟店の中から、特にすぐれた取り組みを行った店舗に対し「フェアトレードジャパン」より贈られる賞。
今回受賞したのは、千葉県市川市の千葉商科大学が運営する学生食堂「千葉商科大学 The University DINING」。カウンター席やテーブル席のほかにテラス席など350席を有するフロアは、学生以外の利用も可能。
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【フェアトレード賞 ファイナリスト】
とれたて魚と野菜の小料理 KIGI(東京都千代田区)
神戸珈琲物語 さんちか店(兵庫県神戸市)
バニラビーンズ みなとみらい本店(神奈川県横浜市)
特別賞[BESTアニマルウェルフェア賞]
大江ノ郷自然牧場 大江ノ郷ヴィレッジ/ココガーデン・cucina salve

今回のアワードより新設された、BESTアニマルウェルフェア賞。2025年9月1日から30日に開催された、アニマルウェルフェアアクションキャンペーンに参加し、平飼いのたまごを使った食事を提供した飲食店の中から表彰される。
この賞をきっかけに、飲食店におけるケージフリー卵(平飼い卵)の使用推進を周知するため、SRAジャパンの加盟店以外の店舗もノミネートの対象となっている。
鳥取県八頭郡の大自然に囲まれたカフェ「大江ノ郷自然牧場 大江ノ郷ヴィレッジ/ココガーデン」と埼玉県秩父市のイタリアンレストラン「cucina salve」が受賞。
【アニマルウェルフェア賞 ファイナリスト】
the Blind Donkey(東京都江東区)
Mikkeller Burger(東京都世田谷区)
PIZZERIA GTALIA DA FILIPPO(東京都練馬区)
ファインボーンチャイナ製の表彰プレート

各受賞者に贈られたのは、1908年創業の老舗食器メーカー「ニッコー株式会社」による表彰プレート。FOOD MADE GOOD Japan Awardsのために、石川県の自社工場で一つひとつ丁寧に作られたオリジナルプレートは、高級磁器であるファインボーンチャイナ製。
同社では、工場での生産過程で生じてしまうファインボーンチャイナ製の規格外品をリサイクルし、サステナブルな肥料「BONEARTH(ボナース)」を開発・製造するなど、サーキュラーエコノミーの原則に沿ったさまざまな取り組みを進めている。
【関連記事】 世界初、捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH」。洋食器の老舗ニッコーが商品化
サステナビリティに配慮したフードの提供も


表彰式の後に開催された祝賀懇親会では、会場でもある「ザ・キャピトルホテル 東急」による数々の軽食とスイーツが、ブッフェスタイルで提供された。
ヴィーガンメニューをはじめ、フェアトレードや地産地消、ジビエ食材を使ったメニューなど、どれもサステナブルなものばかり。先述の、捨てられる食器から生まれた肥料・BONRARTH(ボナース)で育てた野菜を取り入れたメニューも並んだ。
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5回目となる今回のアワードには、全国各地から過去最多の250名が参加。幅広い業種の人々が集い、それぞれの視点から情報交換をしたり、意見を交わしたりと活発な交流が行われた。同じ課題に向き合うもの同士、持続可能な食の未来に向けて、新たなつながりが芽生えたひとときとなった。
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